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大地

 ▼世界的な金融危機、株価暴落が底なしの様相だ。住宅バブルの崩壊で、米国では証券会社や銀行、保険会社が相次いで経営破綻。ビッグ3といわれる自動車会社まで危機に陥っている▼この危機の根っこは、ものづくり、製造業では競争力を失った米国が、金融経済によって、経済覇権を維持しようとしたところにある。何でもかんでも証券化商品に仕立て上げ、信用を膨張させ、金融工学を駆使し、荒稼ぎした。倫理なき市場原理主義の結果だ▼倒産した証券会社リーマン・ブラザーズの最高経営責任者の報酬は2000年以降4億8,480万ドル、年収にすると50億円だったという▼「融資は農業や製造業の技術関連など、内需振興につながる分野に力を入れる」。今後の銀行経営の方向を問われた日本の全国銀行協会会長の発言だ(9月29日付、日本経済新聞)。「金融立国」をめざし、破綻した消費大国・米国から得た教訓か▼富の源泉は、人が真面目に働き、ものを生産するところにある。当たり前のことだ。折りしも、4人の日本人がノーベル物理学賞、同化学賞を相次いで受賞した。環境・食料・エネルギーを軸に、日本は「科学技術立国」「ものづくり立国」の原点に帰るべきだ。

 [2008-10-24]