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のうねん

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のうねん便り〈8〉 安全性優先しながら一定の利回りを確保

 農業者年金の最大の特徴は積立方式の確定拠出型の財政方式を採っていることです。国民年金や厚生年金と異なり、将来受け取る年金額は、自らが積み立てた保険料とその運用益によって決まります。被保険者や受給者の数がどう変化しても財政的に影響を受けない安定した制度ですが、半面、年金額は運用次第で、65歳を迎えるまで額が確定しないという面もあります。
 これから加入を検討される方の関心は運用利回りにあると思います。農業者年金は、保険料を払っている方と60歳から65歳まで受給を待っている方の資産は、安全性を優先しつつも一定の利回りを確保するため、国内債券70%、国内株式12%、外国債券5%、外国株式12%、預金1%の構成割合を常に維持するよう運用されています。
 今の農業者年金が発足した2002年度以降、世界的な経済不安などからマイナス運用となった年度も数年あり、9年間の平均利回りは、1.24%となっています。長期的には今よりも上昇していくことが期待されますが、加入期間が短い方の中には、いわゆる元本割れに陥る可能性が理論上あり得ます。そこで、65歳の年金裁定時に運用成績がマイナスになった場合、補てんする仕組みも導入しています。
 個人が運用先を決める確定拠出年金(日本版401k)など他の年金では、加入者が資産運用の手数料を負担しているのに対し、65歳からの農業者年金は個人負担がないメリットもあります。年金資産も100%国内債券で運用されており安全です。

 [2011-12-23]