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来たれ!新農業人 師匠を見つけ即座に志願――長野・佐久市 吉田典生さん(35)

 吉田典生さん(35)は昨年4月、長野県佐久市に移住。地元の有機農家で1年間の研修期間を経て、この春「ファームめぐる」を設立した。ズッキーニ、インゲン、ホウレンソウを中心に出荷。個人向けセット野菜も販売している。
 吉田さんは愛知県津島市の非農家出身。名古屋や尾鷲の税務署に勤務していたが、東京へ移った時、「娘が起きている間に帰れない」多忙な日々に疑問を抱いた。もともと農業に関心があったので、東京で日本野菜ソムリエ協会主催のイベントに参加。調布市の野菜農家、遠藤好照さんに出会い、即座に「弟子入り」を志願した。退職して約1年間遠藤さんの畑へ通い、野菜づくりや農機具の扱いを学ぶ。
 さらに、長野県農業大学校の短期講習を受講。講師であった佐久市の有機農家、石川徹さんの経営方針に共感し、佐久への移住を決意。長野県の「新規就農里親制度」を利用し、石川農園で働きながら「農地を探しています」と地元に呼びかけた。
 借りた農地は全部で1.2ヘクタール。中には30年間有機栽培を続けていた人が、農地と一緒にセット野菜の顧客を引き継がせてくれた場所もある。「この人に学びたいと思ったら、即志願。遠藤さんや石川さんから学んだことは大きい」。
 主力のズッキーニは、有機野菜専門の大手宅配業者へ。数種類の野菜を詰め合わせた野菜ボックスを約60人の顧客へ送っている。妻の由香さん(42)と、忙しい毎日だが、「ズッキーニと個人宅配の二本立てで頑張りたい」と張り切っている。

 [2012-7-20]