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来たれ!新農業人 経営楽しむ元エンジニア――岡山・真庭市 平泉 繁さん(47)

 大阪府内でシステム・エンジニアをしていた平泉繁さん(47)が、農業の世界へ足を踏み入れたのは32歳のときだった。農外出身の平泉さんが選んだのは、農業法人への就職。就職後すぐに理事として経営参画を果たし、15年が過ぎた今は業務総括マネージャーとして法人を引っ張っている。
 平泉さんが就職したのは、岡山県真庭(まにわ)市にある(農)清藤(きよとう)。1993年に設立された同法人では、ナシとブドウを生産している。「情熱を持って農業に取り組んでいたのと努力次第で共同経営者にもなれると聞いて」と入社を決意した。
 農業経験は皆無。「とにかく予備知識も何もない状態」だったが、岡山県の就農支援制度を利用し、研修生として加入した。当時、代表理事だった奥田信介さん(64)は、「最初から目が違った。本当に農業で食っていくんだという気迫を感じた」と振り返る。
 すべてに前向きに取り組む姿勢は、法人から高い評価を受けた。2年間の研修期間が終了すると同時に、販売担当理事として顧客管理を任される。前職で養った技術を駆使し、データベース化を進め、ネット販売やダイレクトメールで全国に販売網を広げた。
 現在は、生産から販売、経営管理までの業務全般を取り仕切る立場。「今が本当におもしろいです。経営に加われて、仲間とともに働けて」と笑顔で話す。新規就農希望者へは、「知識だけではなく問題を乗り越える力を持つべき」とアドバイスを送る。

 [2012-8-17]