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来たれ!新農業人 子どもの頃から農業が夢 神奈川・相模原市 吉見 敦司さん(41)

 神奈川県相模原(さがみはら)市で経営を始めた吉見敦司(あつし)さん(41)は、同県横浜市の非農家出身。大学卒業後、トマトの栽培技術を学ぶため、愛知県で8年間を過ごし、2007年に独立した。就農から5年、耕作面積は大きく広がった。「農業は最高の仕事」と胸を張る。
 「子どもの頃から農業をやりたかった」という吉見さんは、研修生として愛知県設楽町(したらちょう)で、トマト栽培を学んだ。農業生産法人の立ち上げにも参加し、「あの時に技術的な裏付けができた」と振り返る。
 その後、故郷に戻り独立就農。夏場のトマト栽培に適した標高の高い津久井町(つくいまち)(現相模原市)に50アールの農地を借りた。30年以上使われていなかった農地のため、開墾作業から行う必要があったが、農業委員など地域住民が「大変そうだから手伝うよ」と申し出てくれ、作業は予定していたより難航せずにすんだ。
 栽培するトマト「ルネッサンス」は、研修先の設楽町で開発された酸味の効いた品種。皮が非常に薄いことから栽培に気を使うが、甘みと旨みも豊富で、「他の品種では味わえない格別の味」だ。有機JASに準じた農薬と肥料を使用し、味の高品質化にも努める。売り先は、市内外のスーパーや直売所、レストランなど「お客さんと直接つながれる場所」に限っている。
 現在の売り上げは、目標とする「サラリーマン並み」の1千万円まであと少し。栽培面積も2ヘクタールまで拡大した。吉見さんは「暮らしに根ざす農業は仕事以上のもの。人や地域との信頼関係を築くことが大きく結果に出る」と話す。

 [2012-9-21]