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東日本大震災

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連載 復興と再生 被災地はいま(2) 福島県川俣町

花農家4戸、耕作放棄地で再開 国の支援事業を自ら探し出す
 福島県川俣町は、農業生産の半分を占める山木屋地区が、原発事故による計画的避難区域。全村が居住制限区域となっている飯館村とも隣接し、同村に農地を持つ人もいる。農家の多くが営農できない状況が続く中、4戸の花き農家が町内の耕作放棄地に代替地を求め、農業を再開した。
 新天地で農業を再開したのは、飯館村の農地でカーネーションや花木を栽培していた佐藤吉彦さん(49)と、山木屋地区で小菊を栽培していた本田勝信さん(57)、鴫原勇人さん(63)、大内孝雄さん(61)。8月から出荷を開始し、被災地に明るい話題を提供している。
 町が農水省の耕作放棄地対策事業を活用し、合計2.6ヘクタールを再整備した。事業主体は担い手育成総合支援協議会で、1億2千万円の事業費は農水省の全額補助。佐藤さんは70アールを再整備し、約3200平方メートルのハウスを新たに建設した。4人は、今年は同協議会の従業員という形だが、来年からは同協議会から農地、ハウスを無償で借り受け、本格的に経営を再開する。
 きっかけは、昨年7月にたまたま佐藤さんが聞いた、農業再開を国が支援するというラジオ放送だった。すぐ県の農林事務所に問い合わせ、県を通じて農水省に事業の活用を申し入れた。

 [2012-11-23]