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東日本大震災

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連載 復興と再生 被災地はいま(3) 宮城・東松島市

若手4人支え合い法人化 ハウス借り受け、野菜づくり
 津波で大きな被害を受けた東松島(ひがしまつしま)市は、農地3060ヘクタールのうち49%にあたる1495ヘクタールが浸水した。「最初はがれきの撤去や除草作業が大変でしたね」。同市農業委員会会長の大山道保さんは振り返る。しかし、農業復興組合を中心に田畑の除塩作業などを懸命に進め、約6割にあたる673ヘクタールが今春から作付けが可能になった。「作業は順調に進んでいると思います。目標としては2013年度までに除塩作業を終える予定」と同市農業委員会の根元藤夫事務局長も自信をのぞかせる。農地を復旧させることで、営農意欲につなげたいとの期待もある。
 前を向いて歩もうとする新たな動きも芽生えている。その一つが同市で被災した30〜40歳代の若手農家4人で設立した(株)「イグナルファーム」(阿部聡代表)。同社は昨年12月に設立。代表の阿部さん自身、震災で妻や子ども5人を失い、自宅のほか、トマトやキュウリを栽培していた資材や機材も失ったが、「このままでは地域の農業が滅びてしまう」と一念発起した。社名のイグナルは「良くなる」という意味の東北の方言。希望を失わず、仲間と支え合い再スタートを切った。

 [2012-11-30]