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東日本大震災

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連載 復興と再生 被災地はいま(6) 岩手・陸前高田市

復旧と併せ区画整理事業、人・農地プランで若い人材も
 岩手県陸前高田市で、地区の全水田120ヘクタールが地震・津波による被害を受けた小友地区では、災害復旧による農地の回復にとどまらず、新たな区画整理事業を行って担い手に集積しようと動き出した。
 同市では、農地の6割を超える383ヘクタールが津波による浸水など被害を受けた。さらに、水路の破損などで多くの農地が作付けできないでいる。小友地区では101ヘクタールが津波に襲われた。1メートルほど地盤沈下し、満潮時には海水が逆流する農地もある。約20ヘクタールは津波からは免れたものの、用水路が破損して水を引けなくなり、被災農地に認定された。
 同地区の気仙川灌漑(かんがい)水路小友地区水利組合は「単に元に戻すだけではなく、新たに区画整理をしないと耕作放棄地がでるだけ。区画を広げて担い手に集積しよう」(石川満雄組合長)と、災害復旧と区画整理を併せて行うことを決めた。2013年度から着工し、15年度に完成予定だ。
 同土地改良区の組合員は395人。1991(平成3)年に区画整理事業を行っているが、平均所有面積は30アール。0.5アールや10アールといった小面積の地権者もいる。組合員の平均年齢は68歳。162人は担い手に作業を委託しており、震災で農業をやめる人も出てくる。
 「担い手」として位置づけられる認定農業者は70代、50代の2人と、全組合員が加入する集落営農組合の3経営体。営農組合も、転作(大豆)は2人に作業を委託していた。

 [2012-12-21]