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ヤギの飼育は教育効果満点――今井明夫さん(全国ヤギネットワーク代表) 新潟・三条市立笹岡小学校

 新潟県三条市楢山の今井明夫さん(68)は20数年前からヤギを飼い始め、3年前からは全国ヤギネットワーク(会員400人)の代表を務める。注目しているのは、身近にあるエサで手軽に飼え、繁殖もできるヤギの教育効果。県内の小学校などに通年で貸し出すことで、子どもたちに生命の大切さをはじめ、食や農の恵みを体得させている。今井さんは「ヤギは世界中でもっとも多くの家族に飼育され、乳や肉を提供してくれる家畜の原点、最適の教材です」と語る。

 三条市立笹岡小学校の1時限目。1〜2年生の4人が生活科の一環で、雄雌2頭いるヤギの水替えとエサやりをする。昼休みは学年順にヤギ小屋の掃除、土日は先生と保護者が当番で世話に当たる。
 同校では14年前から、今井さんの支援を受けてヤギの飼育を教育課程に導入。今ではすっかり定着し、なくてはならぬ存在だ。生徒たちは飼育を通じてヤギと触れあうほか、交尾や出産、時には死に立ち会うことで生命の尊厳と向き合う。写生などの題材になるのはもちろん、5〜6年生の総合学習では搾った乳でクッキーを作ったり、フン尿を堆肥にしてトマトを育てたりもする。

写真:今井さんと飼養中のヤギ

 [2012-12-21]