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高齢者農業

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地域振興に情熱を燃やす 大分・豊後高田市 小川寛治さん 「昭和の町」に名物「そば」あり

ソバに着目し6次産業化
 大分県豊後高田市田染蕗の小川寛治さん(77)は、それまでまったく縁がなかったソバを地域に定着させるとともに、消滅の危機にあった合鴨の復活や小物野菜の導入など農業による地域振興に情熱を燃やす。会長を務める活性化協議会は2006年度農林水産祭むらづくり部門で天皇杯を受賞した。水田転作として始まったソバは年々作付面積が増え、西日本有数の産地に成長。毎年30万人がそばを目当てに訪れるなど観光の目玉にもなっている。

 ソバへの機運が高まったのは2002年。仏の里として年間100万人が訪れるものの経済効果に乏しく、恩恵はゼロ。そこで市を挙げて商店街を「昭和の町」として改修、年間20数万人が訪れることに。だが“食”ではこれといった産物がなく、目を付けたのがソバだった。
 市農林振興課の西原幹雄地域支援係長は「当時の転作作物は大豆が大半。観光も念頭に多面的な発想で導入しました。ただ、当地にはソバづくりの伝統がなく、県の支援も受けながら全国の技術を集めました」と話す。
 翌年にはさっそく生産組合を立ち上げるが、従来型の玄ソバの生産→出荷ではなく、加工や販売を含めた6次産業化を目指した。組合への個人加入は認めず集落単位としたうえ、1ヘクタール以上の作付けを基本とするなど効率生産を目指し、機械も組合・地区所有を徹底して低コスト化を図った。

写真上=小川さん(右)と支援に当たっている西原さん
写真下=豊後高田市が生んだ特産食品の数々

 [2013-3-8]