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絶滅の鳥が生きる島と、外来生物の問題

「オガサワラヒメミズナギドリ」の名前をご存知ですか? 
 この鳥は、実はまだほとんどの図鑑にのっていません。なぜなら2011年に米国で新種と認められたばかりだからです。しかも発表と同時に、もう絶滅したかもしれないと報道されました。ミッドウェイ諸島で50年近く前に捕られた古い標本で新種とわかったものの、最近の記録は全くなかったのです。

◆生きていた幻の鳥
 さてミッドウェイからはるか4千キロ、東京都小笠原村では、ときどき種類のわからないミズナギドリが見つかっていました。これまで見つかったのは6羽。その形と遺伝子を森林総合研究所などが調べたところ、2011年に米国で発表された鳥と同じとわかったのです。絶滅したかもしれない鳥が再発見されたのは、日本では約60年前のアホウドリ以来です。
 小笠原諸島がユネスコの世界自然遺産に登録されたのが、これも2011年。この珍しい鳥がここで生きているのがわかったことは、すてきなお祝いだったと言えるでしょう。

 [2013-6-28]