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大地

 気が重い花粉症の季節がやってきた。この時期、農作業の時はマスクにゴーグルを付けるが、それでも目がかゆくなり、鼻がむずむずする▼花粉症の患者は国民の15%以上と推測されている。東京都の調査によると、都民の3・5人に1人が花粉症で、10年前に比べ8・8ポイントも上昇した。花粉症に使われる年間医療費は、推定だが2860億円ともいわれ、膨大な金額だ▼花粉症の主な原因となるスギの人工林は森林面積の18%、約452万如このうち花粉を多く出す26年生以上の森林が約74%を占めているそうだ▼花粉量が普通スギの1%以下の少花粉品種もあるが、その苗の供給量は全体の1%以下という。しかも林業経営の悪化などで、スギの造林面積は年間6千ヘクタール程度。品種転換には気の遠くなる時間がかかる▼こうした中、農水省は「花粉の少ない森林づくり」に乗り出した。12年度までに少花粉スギ苗の年間供給体制を100万本にし、1・4万ヘクタールの転換を政策目標に掲げている▼花粉症対策の根本は元を絶つこと、スギ材を使うことだ。思い切った支援を望みたい。いまや「国民病」になった花粉症に苦しむ国民の理解は得られると思うのだが。

 [2009-3-6]