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大地

 この3月、飲用乳価が1キロ10円値上げされた。小売価格への反映はまだのようだが、酪農家の心配は、この値上げが牛乳の消費を減らしはしないかということだ。飲用牛乳の消費が減ると、その分加工用への仕向けが増えて、プール乳価をおさえかねない。酪農団体はこの間、消費者に乳価値上げへの理解を求めてきた▼兵庫但丹酪農協を訪ねる機会があった。兵庫県下の但馬(たじま)地域と丹波(たんば)地域にまたがる酪農協だ。「たんたん」酪農協と読む。主力の「氷上(ひかみ)牛乳」をはじめ、「こうのとりの恵み」「のんじゃえ丹波牛乳」「低温殺菌牛乳丹波の里物語」「丹波の厳選牛乳低温殺菌」と、いわばプライベートブランドの牛乳をいくつも売り出している。他に飲むヨーグルトから食べるヨーグルトと、商品数は多い▼生乳を生産した酪農家がわかる、地産地消の「生産履歴」のわかる牛乳だ。安心・安全な牛乳で売っていく戦略である。大消費地を抱える兵庫県ならではの販売戦略といえる▼牛乳は、さまざまな栄養素を含む健康食品である。牛乳の消費を増やすために、知恵をしぼりたいものだ。

 [2009-3-13]