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大地 「安心社会の実現」に向かう経済財政諮問会議

 4月22日の経済財政諮問会議に提出された、民間議員のペーパーは「安心社会に向けて」である。4年前(06年)の5月、メンバーは違うが、民間議員の提出したペーパーの表題は「成長力強化のための改革のとりまとめに向けて」であった▼「成長力強化が総(すべ)ての経済政策の基本」「官民をあげた成長力、競争力強化が……リスク発言の悪影響を克服する『王道』」「非効率な官分野から効率的な民分野へ各種生産要素の再配分」など、いまからみると、凄まじい言葉が並んでいた▼百年に一度の経済危機に直面した日本経済の傷が、世界でもっとも広く、深いものになったのは、この成長力主義に基づく「構造改革」にあったといっても、言いすぎではないだろう▼これに対して今回のペーパーは、3つの基本方針を打ち出した。(1)安心と活力の両立=一時避難的な安心から自立できる安心へ、(2)階層化を回避し、社会的一体性を堅持=雇用を軸にした自立と安心、(3)生活安全保障の仕組み(セーフティネット)の再構築である▼当然のことを言っていると思う。憲法25条「すべての国民は、健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有する」との軸をいつの時代も、見失うなかれと言うことだ。

 [2009-5-22]