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のうねん

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広げよう農年 若いうちから備えを 神奈川県相模原市 よしみ農園・吉見敦司さん

 神奈川県相模原市の標高450メートルの冷涼な地で、大自然に囲まれながら有機栽培のおいしいトマト作りに励むよしみ農園の吉見敦司さん(44)。
 農業者年金は就農した20代の頃から知っていたが、当時は若さと儲けの少ない不安定な経営状況から関心はなかった。 
 加入を考え始めたのは30代後半になってから。地区の農業委員が自分の将来を心配して声をかけてくれたことがきっかけだった。
 天候など自分ではコントロールできないものに左右される農業を本気で続けたいと思うならこそ、将来を見越して農業者年金をかけておいた方が良い、家族のためにもだと説得された。さらに加入を考えていることを県の農業会議職員に相談すると、ハウスまで足を運び、年金の仕組みやメリットを丁寧に説明してくれたという。「この2人の丁寧な対応が決め手になった」。
 積立方式の仕組みや税制の優遇措置、若い世代への国庫補助も農家を応援する農業者年金ならではの大きな魅力だと話す吉見さん。「若い世代は経営的に苦しいと思うけど、長い目で見ると国民年金だけではつらい。できる範囲で今から備えも作っておいた方が良い」と苦しい経営時代の経験もあるからこそ、こうアドバイスする。
 地域の若い担い手や新規就農者の指導とサポートにも熱心で面倒見の良い吉見さんは、自分が関わりのある若手全員に”口を酸っぱくして”加入を薦めているという。
 自分もそうであったように「普及を進めるには、直接の声かけが最も効果的。加入者からなら説得力もある」。
 この吉見さんの対応のお陰で、最近JAの支店に「吉見さんに年金を薦められて加入したいんですが」と若者が訪ねてきたという。

 [2015-8-14]