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地域を守ること

▼四国一円の市会議員・県会議員20数人と話をする機会があった。ある市会議員は、つぎのように話した。――「第二種兼業農家と自給的農家が合わせて8割、9割を占めている地域で農地を守ろうとすれば、米を作る以外に道はない。飼料用米でもいい。米を作りつづけることが、地域を守ることになる」。
▼集落営農組織を十数年来リードしている議員もいれば、農地・水・環境保全向上対策の事務方を担当している議員もいる。そうして二兼農家や自給的農家を守り、地域(集落)を守っていこうとしている。確かに自給的農家や兼業農家がいなくなってしまえば、集落(地域社会)が成り立っていかなくなるからだ。
▼アメリカ農業は、土地利用にほとんど制約のないフロンティアであるために、大規模化に成功した。しかし、子どもたちはスクールバスがなければ小中学校に通えず、自動車がなければ医療施設にも行けないように、農村地域社会を維持することに失敗した。日本農業は、大規模化には成功しなかったが、農村地域社会の維持には辛うじて失敗していない。
▼集落の機能を守ること。集落機能を守りつつ、地域(集落)農業生産力の維持発展を担う“担い手”を育てること。中山間の限界集落に連携協力の手を差し伸べる“協力集落”を作ること。――今後の展望をひらく道は、そうしたところにありそうだ。

 [2008-9-12]