カテゴリータイトル

大地バックナンバー

すべての記事を読む

大地 特産のうどんをかみしめる

 地元産黒大豆を練りこんだという評判のうどんを買ってきて休日の昼食にした。ゆでるのに多少時間がかかったが、強めのコシにつるつるの食感がのど、腹に心地よい。黒大豆のコクと香りが濃いめの出し汁とよくあった▼黒大豆は麦後などに作られたものを自然乾燥させ、きな粉にして3〜5%混ぜる。生地原料に国産小麦を使うため調合が難しく、入れすぎるとボロボロになって麺(めん)にならない。製麺も自動ではなく手仕事だ。開発に3年を要したという(青木製麺=電話0297・58・2131)▼生産調整の議論が活発だが、一般紙の多くが「減反」と表記する。しかし米から他作物への転換を図る「転作」が正しい。政策は約40年に及び必ずしも成功とは言い難いが、この特産うどんに見るように、現場では定着に向け懸命な努力が続けられてきた▼先日の農水省の生産調整アンケートでは、「維持・強化」が約半数あった。78年から約10年間続き、水田での他作物の生産拡大に道を開いた水田利用再編対策を再評価する声もある。米を減ずる話ばかりでなく、麦・大豆・飼料作をどう定着させるかをもう一度本気で考えるべきだ。美味だが苦労の詰まったうどんを思わずかみしめた。

 [2009-7-24]