農委魂 耕作放棄地解消に全力 秋田 仙北市農業委員会会長 羽川 正幸さん

 「今回表彰を受けられたのは私一人の功績ではなく、関係者全員の努力の賜物だと思っている」と話すのは、仙北市農業委員会会長の羽川正幸さん。このほど、長年にわたる耕作放棄地解消活動が評価され、農林水産大臣表彰を受けた。
 会長就任の翌年度(2009年度)に仙北市耕作放棄地対策協議会を設立。土地所有者と取組主体との調整活動に力を注いできた。現在までの耕作放棄地解消面積は112ヘクタール、特に2012年度には、玉川ぶな森地区の再生作業を実施し、81.8ヘクタールの遊休農地を解消した。
 また、耕作放棄地を発生させないために、個人的にソバの作業受託を引き受けてきた。今年度は、ソバ生産の作業受託と6次産業化を目指す(農)たざわこ地そばファームの立ち上げにも尽力した。
 「耕作放棄地解消活動を継続しながら、今後は担い手の育成にも力を入れていきたい」と力強く語る。