人と組織をサポート 活動記録カード作成を 兵庫県農業会議

 兵庫県農業会議(藤本和弘会長)は、農業委員の地域での世話役活動の積極展開と記録の保存を推進するため、2001年から「農業委員活動記録カード」の作成を呼びかけている。
 農業委員が地域における世話役活動の一環として行う農地の売買・貸借や転用、遊休農地解消、営農などに関する相談対応などの実施結果を記録するもの。毎年1月から12月までの1年間の記録をとりまとめている。
 兵庫県内では40の農業委員会に約950人の農業委員がおり、昨年は793人が、1万863件のカードを提出した。提出委員数は前年より85人増えて過去最高で、提出件数は4年連続で1万件を突破した。
 昨年の相談内容の主なものは、「転用関連」2032件、「遊休農地対策」1335件、「農地売買」1023件、「農地貸借」726件となっており、農地に関する相談や指導・助言が多くを占めた。
 姫路市農業委員会(池内宏行会長)では、毎年提出件数が多い農業委員を表彰することで活動記録カードの提出をより一層促進するなどの取り組みも行っている。
 県内で記録件数が最も多かったのは、丹波市農業委員会(石塚和三会長)の1912件で、委員1人当たり41件となった。
 県農業会議では、今後も引き続き活動記録カードの作成・提出を呼びかけるとともに、農地利用最適化推進委員にも提出を呼びかける。農業委員・農地利用最適化推進委員による地域の世話役活動の一層の強化と、行動する農業委員会づくりを推進していく。

写真説明=活動記録件数の多い農業委員を表彰する姫路市農業委員会池内会長