農委魂 農地中間管理事業を推進 鹿児島・中種子町農業委員会会長 濱脇 嘉則さん

 中種子町農業委員会会長の脇嘉則さんは、同町の下田地区で農地中間管理事業の推進に積極的に取り組む。同地区は、サトウキビが中心の畑作地帯で、農地面積45ヘクタール、関係農家29戸。
 脇さんは、土地改良区理事をはじめ関係機関などと連携して、まず事業概要を説明し、地区農家の理解を得た。それから航空写真を活用した地区範囲の検討、農地利用状況調査、人・農地プランの話し合い活動などを進め、合意形成に努めた結果、今年2月に農地集積組合を設立した。
 高齢農家は「農地を安心して貸すことができた」「しっかりと耕作してもらえる」などと喜ぶ。また、この取り組みで相続未登記農地が見つかり、「登記に協力金を活用したい」などの意見も出された。
 脇さんは、「地域の農地の実情に精通している農業委員の役割は重要で、他の地区においても積極的に活動したい」と抱負を語る。