山口市農業委員会の安田敏男会長は、地元の徳地地区で新規就農者への支援に取り組んでいる。
　新規就農の大きな壁は農地の確保。安田会長は、自ら条件の良い農地を探し、必要があれば地権者との話し合いに同席して、農地中間管理機構を活用した農地の利用権設定に結びつけている。一方、「最後は本人たちが歩いて回って話をつけないといけない」と話し、本人たちの自立のために地元農業者などとのコミュニケーションを促す。
　また、建設業にも従事していることから、昨年夏には新規就農者からの依頼に応じて井戸を掘り、水路や農地への進入路なども整備した。また、農業機械を扱う業者を紹介するなどその支援は多岐にわたる。
　「新規就農者や農業後継者は金の卵。できる限り支え、地域に活気を取り戻したい」と語った。

写真説明＝安田会長（左）と新規就農者の安田順子さん（特産の「やまのいも」を手に）