【列島最前線】廃棄食品使う小型発電プラント 香川・高松市 ちよだ製作所

 讃岐うどんで知られる香川県で、2012年に企業や行政などが連携して廃棄うどんを燃料や堆肥に再生する「うどんまるごと循環コンソーシアム」が発足した。その後、食品全般に応用できる小型バイオマス発電として技術が確立。食品企業などが個々に取り組める資源循環システムとして注目され、各地で導入が広がっている。

 製造ラインから落ちて製品化されなかったり、ゆでた後時間がたったうどんは廃棄され、有料で焼却処分される。小麦換算で年間約3千トン出ると推計され、事業者にとって重い負担だ。
 そこで、メタン発酵技術を持つ高松市の産業機械メーカー「ちよだ製作所」と国・県の研究機関が研究。廃棄うどんを発酵させてバイオエタノールをつくり、うどんをゆでる燃料にするとともに、残りの残さは液肥として小麦の栽培に使う「循環」システムが実現し、コンソーシアムが立ち上がった。
 だが、廃棄うどんからエタノールになるのは1割で、火力も弱い。残りの排液を肥料として使うには限界があり、処理にも規制が多いため、エタノールの製造ではなくバイオマス発電に変更。うどん以外の食品も処理するようにした。

写真説明=容量210トンのメタン発酵タンク。全国から視察が相次ぐ