地域の実態を踏まえた農業改革の基本的な考え方を提示
平成29年5月2日刊行。
著者はすかいらーくフードサイエンス研究所理事長(元参議院議員・元農林水産省林野庁長官)の入澤肇氏。
現在進められている農業改革の方向、①地域全体による担い手農業者の育成、②規模拡大にむけた農地流動化の推進、③所得政策の確立―に関する議論について解説し、感情論や上からの強制的な改革ではなく、地域の実態を踏まえた具体的な課題解決にむけた農業改革の基本的な考え方を提示しています。農業構造政策を推進するには、農業者の話し合いで地域農業の今後のあり方のプランを立案し、地域での合意形成により実践する運動論が不可欠です。その推進力となる農業委員、農地利用最適化推進委員をはじめ農業委員会関係者に期待と熱いメッセージを送る一冊です。