スピリット 遊休農地解消し担い手に集積 大阪 岸和田市農業委員会会長 杉本 さん

岸和田市農業委員会は杉本(のぼる)会長のもと、遊休農地の解消と利用集積の推進に取り組む。2015年度の同市の農地の利用集積目標に対する達成率は32%で、府内でも高い数字をあげている。
同委員会では、農地パトロールにより農地の利用状況や意向を調査。杉本会長は、同市を管内とする「JAいずみの」の組合長も務めており、JAをはじめ市、大阪府、府みどり公社、農業者団体などとの連携体制を構築し、利用権設定の推進に結びつけている。
また、担い手支援でも、就農希望者に研修を行う「JAファームいずみの」の設立や、大規模農産物直売所「愛彩ランド」の運営に力を入れている。
杉本会長は「愛彩ランドがあることで、農業者の営農意欲がさらに高まり、遊休農地の解消や利用促進につながっている。地域農業の好循環を生み出せているのではないか」と話す。
写真説明=愛彩ランドの来場者に来場記念の花束を渡す杉本会長(右)