スピリット 個の力を農業活性化に 山口 山口市農業委員 中川 惠美子さん
山口市農業委員会の中川惠美子委員(5期目)は、2003年3月に地元大内地区で約100人の生産者で設立した「大内ふれあい市出荷組合」の組合長を務める。同組合では毎週火曜から日曜の8時から12時30分まで朝市を開き、その日持ち込まれた新鮮な農産物を販売している。
都市近郊の同地区では生産者の高齢化と地域の宅地化が進む。「1人でも多くの生産者が農地を売らず、せめて自給できるほどは耕作してほしい」と中川さんは委員就任以来、地元で呼びかけてきた。こうした取り組みの結果、運営する朝市も活気づき、2005年頃からは地産地消をテーマに大内地区をはじめ、市内の小学校の学校給食に地元食材を提供している。
「関係機関と連携をしながら、個の生産活動を市全域につなぎ、地域農業を活性化したい」。今後も地域への貢献を続ける。