人と組織をサポート “農業経営よろず研修会”を開催 岡山県農業会議

岡山県農業会議(片山虎之助会長)は2010年度から「人・農地」対策活動の一環として毎年7回程度の「農業経営よろず研修会」を開催している。
狙いは、農業経営者、後継者の経営管理力の向上。経営者としての心構えや従業員が元気を出す経営体づくり、関係する制度や保険制度、参加者の質問に対する濃密な回答などを行っている。
農業経営の法人化を目標の一つとしつつ、毎回農業経営に関するさまざまなテーマを設定。専門家による研修や意見交換を通じて農業経営を巡る課題を掘り下げる。
今年度も7回講座で、▽中小企業診断士による経営者の心構えや失敗事例から学ぶ経営課題の見つけ方▽県内保険会社による農業経営者に役立つ保険制度▽リース業者によるリース制度による経営メリット▽社会保険労務士による人材雇用で役立つ制度や準備――などの研修を行っている。
これまでに受講した参加者からは「法人化や雇用を進めるきっかけになった」といった声が上がっており、至って好評だ。
研修会は、農業者が関心を持った講座だけ参加することができる。そのため、テーマによっては参加者数が極端に増減するのが主催者の悩み。20人を超えることもあれば4人程度の時もある。ただ、少人数の時は経営課題を相談しやすくなるといったメリットがある。
農業会議では毎回、農地制度や法人化要件の説明や、農業経営者協会の活動を通じて収集したさまざまな情報提供を行っている。
今後も農業経営者や後継者に役立つ情報を提供できるよう専門家と協議しながら新しいテーマを探している。
写真説明=農業会議が開いている「農業経営よろず研修会」。毎回農業経営に関するさまざまなテーマを設定している