スピリット 担い手に農地を集積 宮城 美里町農業委員 農地対策委員長 邉見 勝寿さん

「地域の大事な財産である農地を守るためには、われわれ委員が日頃から、農家との信頼の絆を築くことが大事」。そう語るのは美里町農業委員会の邉見勝寿(へんみかつとし)農地対策委員長(53)。
同委員会では毎年8月に農地利用状況調査、10月に農地対策委員会による農地パトロールを実施し、農地の集積活動や、遊休農地の解消・農地の無断転用防止に目を光らせている。
その結果、2016年3月の調査では、担い手への農地の集積率は84%、遊休未利用率は0.1%と、県内では数少ない農地利用最適化推進委員を設置しないことができる農業委員会になっている。
邉見さんは「今後も、高齢化や担い手不足で農地の貸借や所有権移転の相談が多くなると思われる。法人や集落営農組織にお願いし、地域の共通財産である農地を守り、有効利用を図っていきたい」と力を込める。