人と組織をサポート 稲作経営者会議を支援 愛知県農業会議
愛知県農業会議(川上万一郎会長)は経営対策の一環で、大規模稲作経営者で組織する愛知県稲作経営者会議(山中光弘会長、会員75人)の事務局として、会員の経営発展を支援し、同県水田農業の振興に取り組む。
同経営者会議は1990年7月、勝ち残る稲作経営を目指す63人の稲作経営者が集まって発足した。全国で23番目の組織。当時、生産者米価の引き下げや米国のコメ市場開放要求など厳しい情勢の中、農業会議は発起人15人と連携し組織化を支援した。
会員の相互研さん、連携強化、情報交換などを目的に、経営対策研修会や会員夫婦で参加する夫婦懇談会、行政や農業団体との意見交換、消費者との交流などの活動を実施。2年後には青年部を設置した。
農業会議は稲作経営に関する施策や技術の情報提供、経営能力の向上、後継者育成などの活動を支援している。
発足して26年。発足当時の青年部会員のメンバーが同経営者会議の主力になり、新たな取り組みとして、2015年度に会員自らが企画運営する勉強会「栽培技術研究会」「農政新時代経営研究会」をスタートさせた。
役員が二つの研究会に分かれ、研修テーマを検討し開催。農業会議は運営をサポートする。これまで栽培技術では、低コスト対策の情報交換や大豆の栽培技術、薬剤散布用ドローンの実演と開発メーカーとの意見交換など現場で役立つ栽培技術などを勉強する。
また、経営対策では、マイナンバー制度に関する社会保険労務士の講演、新規食品素材『米ゲル』の開発者の講演、経営におけるリースの活用など経営に直結する話題から新たなコメの活用法などを学んでいる。
農業会議は引き続き経営者会議の活動を支援し、会員一人一人の経営発展と本県の水田農業の振興に力を注いでいく。
写真説明=栽培技術研究会でドローンの機能の説明を受ける会員ら