人と組織をサポート 自主独立組織を支援 大阪府農業会議
大阪府農業会議(中谷清会長)に事務局を置く大阪府農業経営者会議(松下長史会長)は、1972年に「農業のロータリアン」をモットーとして、それまでの大阪府農研連などが発展的に統合する形で誕生した。以来、大阪府全域をカバーする農業経営者の自主独立組織として、活動に取り組んでいる。
2017年4月現在、93人の会員が経営者会議に所属している。農業経営者として知識の習得を図る各種研究会の開催や、視察研修、会員の相互交流のほか、一般消費者に対する大阪農業のPRなどを行う。過去には、年間を通して連続講座を開き、地域の中心となる農業経営者の育成にも取り組むなど、活動は多岐にわたる。
1999年には、会員の中から府内の農業法人と法人経営を志向する農業経営者が集い、大阪府農業法人協会(藤田善敬会長)を設立。日本農業法人協会の大阪府支部として、農業経営施策を提案できる組織を目指し、活動を実施している。
昨年度は7月に、経営者会議と法人協会が合同で、農林水産省の水野秀信都市農業室長を迎え、会員との意見交換会を開いた。
意見交換では、一昨年に成立した「都市農業振興基本法」に基づいて進められる振興施策について、生産緑地での販売施設設置や、市街化区域農地での税制上の優遇措置を求めるなど、農業生産の現場から会員がさまざまな意見を述べた。
写真説明=会員と水野都市農業室長との意見交換会