スピリット 女性委員を増やしたい 宮崎・木城町農業委員 後藤 ミホさん
新富町で保育士を目指していた後藤ミホさん(59)。1982年に木城町の野菜農家、後藤勝則さんと結婚し、就農した。「木城町農村女性アドバイザー」として仲間と共に学校給食への地元農産物の提供や、町の直売所に提供する旬の野菜を生かした簡単レシピの作成に取り組む。レパートリーは50種以上となった。
男性委員の協力を得て、子供たちと一緒にもち米を栽培し、秋祭りで餅まきをしたり、町が進める「こんにゃくの郷づくり」に参加するなど、地域の農業振興にも力を注ぐ。
2002年に選挙で農業委員に就任、木城町で初の女性農業委員となった。現在5期15年目。苦労したことは、と水を向けても「ありません」と明るく笑う。宮崎県女性農業委員連絡協議会副会長、宮崎県農政審議会委員などを務め、活動の舞台は県全域へ。
「目標は、私たちの後に続く女性農業委員をもっと増やすこと」と思いを熱く語る。若手の女性農業者からの信頼も厚く、良き相談役、指導者として活躍中。
写真説明=女性農業者からの信頼も厚い後藤さん