スピリット 農委会に期待の女性 山形 朝日町農業委員 佐竹 敏子さん

 朝日町農業委員会は2016年12月に新体制へ移行し、2人目の女性農業委員が誕生した。新たに農業委員となったのは、農業委員会事務局に8年間勤務した佐竹敏子さん。在職中は情報員としても活躍し、全国農業新聞の必要性に対する理解も深い。
 きっかけは、同町の女性農業委員に「女性が2人になれば、もっといろんなことができるかもしれない。一緒に農業委員になってほしい」と声をかけられたこと。会長の後押しもあり、役場を退職後、農業委員になる決心を固めた。早速、来年の農閑期に向けて、農家の奥さんや同町に移住してきた女性を対象に、味噌(みそ)や麹(こうじ)作りの会を企画している。「女性農業委員を知ってもらい、町の女性の横のつながりを作りたい」という佐竹さん。いずれは小学生や保護者を対象とする食育の活動へつなげていきたいと考えている。
 支える側から活動する側へ。町の農業を担い、女性農業委員としての新たな一歩を踏み出した。