人と組織をサポート 担い手の経営改善を支援 熊本県農業会議

 熊本県農業会議(森日出輝会長)は改正農業委員会法に基づき、都道府県農業委員会ネットワーク機構として、認定農業者などの担い手の経営改善につながる活動支援を積極的に行っている。
 とりわけ女性農業者の積極的な経営参画を促進し、一億総活躍社会の中で女性農業者が、生き生きと活動できるよう支援に努めている。
 具体的には、家族経営協定の普及と併せて、認定農業者の共同申請の推進や、女性農業者の自主的な活動を積極的に行えるように、各市町村認定農業者協議会に女性部の設置を働きかけている。
 その活動の中心になるのが、県農業会議に設置した共同申請推進員。直接、市町村へ出向き、各種制度の普及啓発や研修会の講師などの役割も担う。
 また、同県では2007年11月、全国に先駆けて認定農業者連絡会議の女性部が誕生。年数回の経営改善につながる学習会や、現地視察など活発に活動している。
 昨年1月31日には、長崎県島原市で6次化の取り組みなどについて視察研修を行ったが、視察先との連絡や日程調整、資料作成や当日の同行など裏方として全面的に支援をした。
 しかし、県内45市町村のうち、認定農業者協議会で女性部があるのは18市町村。豊田スイ子女性部長は、全市町村での女性部の立ち上げを目標に、自ら市町村に出向き女性の経営参画と女性部設立の重要性について訴えている。
 今年は女性部の発足から、10年となる節目の年。県農業会議は、県認定農業者連絡会議の女性部の裾野が広がり、さらに飛躍するよう県や市町村と連携し、今後もさらなる支援を行う。

写真上=現地研修会の様子(島原市にて)

写真下=女性部会の重要性について訴える豊田女性部長(あさぎり町にて)