人と組織をサポート おおいた女性農業委員の会を支援 大分県農業会議

 女性農業委員・女性農地利用最適化推進委員で構成する「おおいた女性農業委員の会」(工藤妙子会長、会員39人)は、女性委員相互で研さんを積み、交流を深めるため、毎年セミナーや現地視察研修を行っている。
 大分県では、全市町村に当たる18農業委員会で女性が登用されており、全地域の農業状況を踏まえた情報共有ができるようになっている。
 現地視察研修では、「現地に学ぶ」をテーマに県内各市町村の先進地を視察し、農業分野だけに限定せず、林業・水産業などの他産業先進地や活躍する女性経営者なども訪問し、農業委員会活動のヒントを得ている。
 セミナーでは県内外で活躍する女性を講師に招き、地域での活動状況やその手法などを聴講するとともに意見交換を行い、委員自らが地域において何ができるのか、何をしなければいけないのか情報共有している。
 また、不定期ではあるが、大分県副知事とも意見交換会を実施している。ふだん、直接聞くことができない質問をぶつけ、副知事からも率直な回答をもらえる有意義な機会となっている。
 昨年度からは「農地利用の最適化」に重点を置いた研修を実施。セミナーなどの場で同会事務局の大分県農業会議(井上清志会長)が農地中間管理事業を活用した農地利用集積や遊休農地解消などを説明し、全国研修に参加した同会役員も全国段階での活動を報告するなど、現場でどういった最適化活動ができるか地域状況を踏まえ意見交換している。
 大分県では8農業委員会が7月中に、年度内には全ての委員会が新体制となる。本年度は、新たな女性委員と継続委員の連携についても図りつつ、農業会議が事務局を持つ他組織の女性農業者と交流の場を持つことを検討している。
 女性委員相互の連携がますます深まるよう、同会と農業会議は協力関係を強めていくことにしている。

写真上=セミナーで情勢報告する工藤会長

写真下=セミナーで意見交換する女性委員