北杜市農業委員会会長の馬場君忠さん（76）は、遊休農地の解消や担い手育成に取り組み、同市の農業振興に貢献している。
　1993年から農業委員に就任。過去に建築会社で現場監督を経験し、その時に培った知識や人脈を生かし、日々の業務に取り組んでいる。
　馬場さんが農業委員会業務の中で重点を置いている活動が人・農地プランの推進。同市でも農家の高齢化と担い手の確保を課題としているため、細かい地域単位で新規就農者らを集めた話し合いの場を設け、農地中間管理事業の活用や新規就農者向けの助成金・融資などの情報を提供している。
　馬場さんは「幅広い年齢層の農家が集まり、先輩農家が若手に機械を貸し出したり、専門家を招いて研修会を開けるような環境を作り、遊休農地の解消や担い手の確保を図っていきたい」と今後の目標を語った。馬場さんは農業者年金や全国農業新聞の推進にも積極的で、いずれも優秀な成績を収めている。