スピリット 梅使った食育に力 福井 坂井市農業委員 南出 直美さん

 坂井市で農業委員を務める南出直美さん。得意分野の梅を使った「食育」に力を入れている。
 さまざまな活動に取り組んでいる中で、今年、南出さんの企画による活動が一つ実現した。それは、地元の福井県立坂井高等学校の生徒への食育授業だ。坂井市長と福井梅の産地である若狭町の町長に直接、食育授業の大切さを伝え、県の事業を活用して実現した。
 授業は全部で5回予定しており、初回は6月16日にビジネス生活デザイン科生活デザインコースの1年生35人を対象に、若狭町と連携して開催した。調理実習で使用する福井梅「紅映」は、全て同町からの提供で、当日は、梅ジャムと梅ジュース作りに挑戦。慣れない包丁さばきに、生徒たちは苦戦していたが、実食の際には「おいしい」という声が教室内に広まった。
 南出さんは、「食育実習を機会に少しでも『食』に興味を持ってもらい、将来は、福井の梅を高校生とコラボして県外のアンテナショップなどに発信していきたい」と今後の抱負を語った。