スピリット 高齢者や女性の活躍を 北海道 上ノ国町農業委員 丸山 由美子さん

 北海道南西部にある上ノ国町の丸山由美子さん(69)は、2014年から農業委員を務めている。人・農地プランの作成や遊休農地対策などに関わりながら、地域農業を維持するためさまざまな活動を続けている。
 1999年、丸山さんは、教師だった夫の定年退職を機に50歳で同町に戻り、実家の農業経営を継いだ。実家のある宮越地区は人口約50人。農業者の高齢化が進む中、丸山さんは同地区の農業者と協力した収穫作業の共同化など労働力の軽減に取り組んでいる。
 また、2009年から、同地区の女性農業者と、郷土食「かたこもち」や地場産大豆「たまふくら」などの普及を始めている。そのため、廃校となった小学校の一部を加工施設に改装。同町道の駅やお祭りなどで販売したり、町内外の子供たちを対象にもちや豆腐づくり教室を開いている。
 農業委員として新体制を迎えた今期、丸山さんは「高齢者や女性が活躍できる場づくりに積極的に取り組んでいきたい」と話す。

写真説明=お祭りに向けて、仲間と「かたこもち」をつくる丸山さん