かるたで食育推進

　富士宮市農業委員の宮島孝子（のりこ）さん（67）は、結婚を機に酪農に携わり、2010年から委員を、昨年11月からは「しずおか女性農業委員の会」の会長を務めている。
　昨年は、農業委員会として参加した同市農業祭で、委員が野菜、花、茶などの景品を持ち寄り、同女性農業委員の会で作成した食育かるたを使い、かるた大会を企画した。当日は、100人以上が参加するなど大好評だった。「これからも、かるたを通じて食育を推進していきたい」と話す。
　自宅近くの牧草地1ヘクタールを活用し、多くの人に楽しんでもらいたいという想（おも）いから始めた菜の花畑は10年以上になる。花を楽しんだ後は漬物にして近所の方に配って喜ばれている。毎年4月末ごろからは富士山を背景に菜の花が咲き誇り、多くの家族連れでにぎわう。「『また今年も楽しみにしてるから頼むね』という声を聞くと、頑張ろうと思う」とうれしそうに語った。