農委活動の道しるべ(76) 果樹農業の農地流動化(2) 三重大学大学院生物資源学研究科教授 徳田 博美
果樹園の流動化は、果樹農業にとって必須の課題となってきたが、実際の流動化は緩慢である。それは他の地目にはない流動化の難しさがあるためである。
第一の難しさは、永年作物であることに由来する有益費補償問題である。長期間利用する果樹の樹体は固定資本であり、その育成のための費用は固定費となる。しかも土地と一体化しており、切り離すことはできない。
果樹園の流動化は、果樹農業にとって必須の課題となってきたが、実際の流動化は緩慢である。それは他の地目にはない流動化の難しさがあるためである。
第一の難しさは、永年作物であることに由来する有益費補償問題である。長期間利用する果樹の樹体は固定資本であり、その育成のための費用は固定費となる。しかも土地と一体化しており、切り離すことはできない。