スピリット 園児に農業体験 愛知 犬山市農業委員会会長 石田 要さん

 子供たちに土に触れる機会を提供したいと、犬山市農業委員会の石田要会長は、保育園児の農業体験に取り組んでいる。
 犬山市上木子ども未来園に孫が入園したことがきっかけで、約10年前から続けている。今年も10月31日に園児81人を石田会長の圃場に招き、実施した。園児たちは素手で土を掘ってサツマイモを取り出し、「大きいのが取れた」と大喜びで袋いっぱいに収穫した。
 ほかにも、11月にはタマネギを植え付け、5月に収穫した後、トマトやキュウリなど夏野菜を栽培。3月にジャガイモの植え付け、6月に収穫を行うなど年間を通してさまざまな体験に取り組んでいる。草取りや水やりも園児に体験してもらっている。
 石田会長は「自分は昔から農家で、小さい頃から親の手伝いで、農作業を行うなど土に触れる機会が多かったせいか、農作業を苦に思わず、今でも農業を続けている。農家の高齢化が進み、農業の担い手が減少している状況だが、このような活動を通じて農業に関心を持ってもらい、将来、農業に携わってもらえるとありがたい」と語った。

写真説明=園児たちに収穫方法を教える石田会長