スピリット 地域農家と共に歩む 岩手・大船渡市農業委員 藤原 重信さん
『明るく住みよい集落』を目標に、集落づくりの真ん中にいる農業委員を目指して活動に取り組んでいるのは、岩手県大船渡市農業委員の藤原重信さん(70)。2005年7月に農業委員に就任し、現在5期目となる。
担当する日頃市(ひころいち)地域は、鹿などの被害も発生し、耕作意欲が低い地区もあることから、農地の維持管理のために、中山間地域等直接支払交付金などを活用し、担当地区の全集落に組織を作るなど、農地の有効活用と生活環境整備に力を注いでいる。
また、自らも農事組合法人大船渡稲作合理化組合の代表を務め、地域の稲作農家の経営安定に寄与している。
地域活動のほか、農業委員会活動においても調整役を担い、「農業委員の質の向上を図り、全体の底上げが必要」と人材育成にも力を注ぐ。
「農家が困っていることが良くなるように手助けし、地域の農家と共に考え、共に歩む農業委員であり続けたい」と熱く思いを語る。
写真説明=「現場を重視した活動が大事」と地域への思いを語る藤原委員