スピリット 農委会をリード 大阪・河南町農業委員会会長 松井 嘉昭さん

 「大阪みどりの百選」に選定されている弘川寺のある河南町。女性や若手を含む農業委員14人、農地利用最適化推進委員5人を率いるのは、4期目を迎えた河南町農業委員会の松井嘉昭会長(76)。
 エビイモや「泉南中野早生」「赤芽大吉」など複数の品種のサトイモを栽培しており、変化する顧客のニーズに応えるべく、品種の研究には余念がない。
 そのかたわら、農家からの遊休農地や貸借の仲介依頼など相談事にも、助言や直接指導を行ってきた。
 農地利用状況調査が法定化される前から、いち早く遊休農地調査も実施。関係機関・団体への積極的な遊休農地の情報提供や、それぞれの機関と連携した解消対策に取り組んできた。
 そうした地道な積み重ねが、実績にもつながっている。
 「一人の力でできることは限られるため、委員会が一丸となって取り組んでいく必要がある。新しい顔ぶれもある中、委員同士の結束を固め、お互い意見が出しやすいようにしなければならない」と話した。