スピリット 放棄地解消に尽力 熊本・氷川町農業委員会会長 上村 修さん

「氷川町は農業立町。地元の農地は地元の農家で守る」と断言する、氷川町農業委員会の上村修会長(65)。2009年に農業委員となり、委員歴9年。2012年から会長職に就き、2016年からは熊本県農業会議の理事も務める。
町は、不知火干拓地のある熊本屈指の農業地帯。ミニトマト53アール、水稲206アールを経営する上村会長は、委員になった当初から自ら休耕地を借り上げるなど、耕作放棄地の解消に努めている。
近年、圃場整備された平たん地帯でも中山間地域と同様に、担い手の高齢化や後継者不足から休耕地が目に付くようになった。上村会長は、農業委員が協力し、休耕地を耕すよう促すなど、耕作放棄地予防に積極的に取り組む。
同委員会は、7月に新体制へと移行する。上村会長は「新体制でも農地利用の最適化を通して優良農地を守り、耕作放棄地の発生防止に努め、委員自らが行動し、町の農業振興に寄与することを望む」と意気込みを力強く語った。
写真説明=自慢のミニトマトを収穫する上村修会長