スピリット 担い手育成を推進 千葉・いすみ市農業委員 平野 満さん

 いすみ市農業委員会(重田勝海会長)は地域農業の維持に向け、担い手育成活動を推進している。
 新規就農者が生まれている大野地区を重点地区に設定。平野満農業委員(70)が中心となり、集落をまとめようと、話し合い活動を進めている。
 高齢化が進んだ地域では、担い手としての個人の育成はなかなか難しい。そこで、多くの地域が個人に負担のかからない集落営農を設立し、最終的に法人化を目指している。
 平野委員もこうした問題意識に立ち、個別の説明会や集落の集会などいろいろな機会を通じて、▽営農活動の共同化による個人負担の軽減▽補助事業の導入による機械・施設の整備▽法人としての新規組合員の確保による後継者の育成――など集落営農および法人化のメリットを訴えている。
 平野委員は「今後とも集落を維持するために、集落営農の必要性、法人化の必要性を中心に話し合いを進め、集落営農を立ち上げ、法人化を目指したい」と話す。

写真説明=集落営農の設立と法人化の必要性を訴える平野委員