スピリット 若い担い手を農委に 兵庫 三田市農業委員会会長 中 則雄さん

 昨年3月に新体制に移行した三田市農業委員会は、13人の農業委員のうち、認定農業者が5人、集落営農組織の役員や認定新規就農者などに準ずる者が5人いる。しかも、10人全員が同市認定農業者連絡協議会の推薦を受けており、地域農業の担い手を中心とする構成になった。
 この農業委員会で会長の重責を担うのが就任1期目の中則雄会長(56)だ。「常に、営農する者の立場に立った農業委員会として農業の振興に努めたい」と話す。
 担い手が農業委員を務めることで、新規就農希望者の研修受け入れや農地探しなどがスムーズに進むようになったほか、認定農業者同士のつながりを生かし、遊休農地の解消や発生防止にも効果があるという。
 「農業委員になった担い手が農地利用最適化推進委員とともに連携し、その職務においても、十分な活躍ができるよう、会の持ち方や活動を工夫し、若い担い手も農業委員になれる環境を整えていきたい」と中会長は話す。