【明日につなぐ】(27) 山口市農業委員 原田 好子さん

 「周りからの応援があって今の私があります。心から皆さんに感謝しています」。そんな思いを持って、農業委員活動や地域振興に取り組むのは原田好子さんだ。
 2002年、原田さんに大きなターニングポイントが訪れた。山口県庁を定年退職したばかりの夫・幸治さんが他界し、夫が管理していた水田が残された。
 当時、原田さんはブライダル関係の仕事をしていて、1日3回の司会業をこなすこともある多忙な日々を過ごしていた。しかし、残された農地を放っておけば周囲に迷惑が掛かる、そう考え全く経験のなかった農業に取り組むことを決意する。