ストップ鳥獣害(188) カモの食害対策に「水上ドローン」 徳島県

水上ドローンを開発した三輪准教授。機体は軽々と持てる重さだ     

 西日本最大のレンコン産地として名高い徳島県では、カモによる食害が農家の悩みの種だ。そこで県では徳島大学などとスクラムを組み、「水上ドローン」による追い払い作戦に挑んでいる。
 カモはレンコンの収穫期と重なる秋~春に日本に飛来する。収穫期には田の水位を下げるため、カモにとっては食べ頃にありつきやすく好都合。同県の昨年度のカモ類によるレンコン被害額は161万円だった。
 人目がない夜中に活発に行動するのも厄介だ。水上ドローンの開発に協力する三輪昌史・同大学准教授(49)によると、暗闇でも撮影できる赤外線カメラを使って観察したところ、最低でも40羽の群れが1カ所の田で食事する様子が撮影されたという。
 「どうすれば効率的に追い払えるかを考え、行き着いたのが水上ドローンだった」と三輪准教授は話す。当初は一般的なドローンを使おうとしていたが、夜間飛行や自動運転などで規制があるのが難点。そこで水上での追い払いに目をつけた。
 機体はマリンスポーツ用の市販のボディーボードに、小型の無人飛行ドローンで使われるモーターや充電式の電池などを取り付けて製作した。全長80センチほどで、重さは約3キロ。軽く軟らかい素材でできているため、ぶつかっても危険性は低い。