人と組織をサポート 農業法人の経営発展に全力 鹿児島県農業会議

 鹿児島県農業会議(諏訪園一行会長)は、県担い手・地域営農対策協議会の総合窓口として、関係機関・団体と連携し農業経営の法人化支援を積極的に行っている。その活動もあり、2015年3月末現在の農業法人数は1075と全国でも有数。10年前の639から7割近く増加している。
 県農業会議では鹿児島県農業法人協会(古川拡会長)の事務局として、1997年の設立以来、研修会の開催や商談会・就農相談会への参画などを通じ、法人化に伴い高度化する経営課題の解決や経営発展への取り組み支援に全力を挙げる。
 最も特徴的な活動は今年6回目の「農業法人ファーマーズマーケット」。県民への鹿児島の農業法人や農業のPRを目的に始めたイベントだ。会員を中心に農業法人などがつくる農畜産物、農産加工品、農業機械などを展示・販売を行う他、農業資材を使った巨大迷路、トラクター乗り体験など農業ならではの催しが盛りだくさん。昨年11月に開いたファーマーズマーケットは74社が出店し、2日間で過去最高の2万人の人出でにぎわった。
 開催にあたっては毎年、若手経営者や社員が運営委員となり企画を練るほか、出店・協賛募集のための巡回活動などを行う。古川会長は「うちの社員も運営委員だが、若手同士で意見を交わすことで刺激になり、勉強になるようだ。彼らの活躍がとても楽しみですよ」と目を細める。今年は12月17日(土)、18日(日)の両日、いずれも午前10時から、鹿児島市のウォーターフロントパーク(ドルフィンポート前広場)で開く。
 同協会の正会員数は104会員で全国組織に加入する会員は最も多い。しかし古川会長は「まだ県内全農業法人の1割程度。多くの方々に加入していただき、一緒に鹿児島の農業を発展させたい」と抱負を語る。同協会では会員を募集中。問い合わせは農業会議(TEL099・286・5815)まで。ホームページhttp://kagoshima-agri.jp/

写真上=昨年の出店風景。今年は12月17日、18日に開く

写真下=出店社募集の巡回活動。カラーピーマンをほおばる運営委員の勝目千里さん