農委魂 「作り手を増やしたい」と奔走 岡山 井原市農業委員会委員 佐藤 千恵子さん

 井原市で農業委員就任5年目の佐藤千恵子さん。地域の遊休農地を再生し、自身が行う有機無農薬栽培を生産拡大して、地域の若い女性に「農業でやっていける」ことを示し、新たに農業を始めたい人も巻き込んで「よもぎ餅」加工などに取り組みたいと考えている。
 「せっかく整備した農地を有効利用するためにも、活用できる人を育て、若い人と共同で販売量を増やしたり、よもぎ餅を作るなど6次産業化も手がけたい」と佐藤さんは話す。
 農家に嫁いだ佐藤さんが元気に農業をできるのは「27年前から日曜日に、広島県福山市のデパートに自身の小さな野菜コーナーを設けてもらい、対面販売を続けているから」だという。
 中山間地域、棚田地帯の条件は有機農法を実践するのに最適と考え、「やろうと思えばいくらでも農地は貸してもらえるので、どんどん作り手を増やす努力をしたい」と笑顔で飛び回っている。