農委魂 地道な相談活動を実践 佐賀・白石町農業委員会会長 川 薫さん

 全国屈指のタマネギ産地、白石町の農業委員会会長・川薫さんは農業一筋50年。1995年に農業委員に就任。優良農地の確保と担い手の育成など地域のリーダーとして活躍する。
 同町では、農地法などに基づく適正な業務の執行はもとより、規模拡大志向農家への農地の利用集積に向け、地道な日常相談活動を実践し、2015年12月現在で県平均の農地流動化率35.3%を大きく上回る45.2%を誇る。5年前と比べ6.7%のアップで、確実に担い手への農地の利用集積が図られている。
 中山間地域を抱えるが、利用調整など積極的な相談活動で、農地の遊休化を未然に防止し、担い手への利用集積を進め、遊休農地率は県内でも極めて低い0.1%にとどめている。
 「農地を守り、担い手を確保するために、日々の相談活動を充実し、地域からより一層、信頼される農業委員会活動を展開していきたい」と川さんは語る。