つがる市農業委員会会長の山本康樹さんは1998年に農業委員に就任、2006年から会長を務める。
　農業者の老後のためにと農業者年金への加入推進に力を注ぐ。
　稲刈りがおおむね終了する10月中旬頃、農業委員が務める加入推進員を対象に「農業者年金加入推進員勉強会」を2010年から開催し、農業者年金制度のメリットを学ぶ。この取り組みの結果、年によって加入者数のばらつきがあるものの、勉強会を開始した2010年から2016年9月現在で累計53人が農業者年金に加入した。今年度の加入者数は昨年度の加入者実績8人と同数であり、残り約半年、さらなる加入者増加が期待される。
　「地道ではあるが、加入推進員による戸別訪問が農業者年金の加入者増加への近道。政策支援や税制面でも優遇されており今後とも加入推進に力を入れたい」と山本会長は話す。